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江原会史 (熊中・熊高百年史より転載  ※内容は平成12年当時のものです。

 
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第四節 江原会この20年(8)
青年江原会と「ディスカバー士君子」
 平成四年(一九九二)の十一月十九日、熊本市民会館にて青年江原会フォーラム「ディスカバー士君子」が開催された。これは平成四年度の青年江原会(会長永田壮一(高22))が、創立百周年を七年後にひかえ、野田初代校長の建学の精神を探求する目的で、初の試みとして行ったものである。
 まず永田会長があいさつ。第一部は、水野江原会会長の講演。内容は、「士君子」・「立志篤行」に集約される本校の教育理念から始まり、初代野田寛先生のプロフィールとイートン校に触れられ、熊中には現在にも受け継がれているリベラルな空気があったこと、激動の今日ほど志の高い人間形成教育が必要であると述べて締めくくられた。第二部はシンポジウム形式の討論で、在校生から江原会員まで広い層から発言があり、本校の校風・実績・地域社会からの評価などについて活発な討論が行われた。司会は宮村健一郎実行委員長(高23)、石原靖也事務局長(高24)。パネリストは江原会から旭美輝夫(高1)高宮宏(高10)、育友会から光多豊(高12)、原育美さん、教職員から西井邦紀、福本真也(高24)、在校生から田瓜宏和生徒会長、松村竜也文化委員長、城美和体育委員長、青年江原会から寺本哲(高24)中村幸子(高24)西野隆一(高28)楠尋美(高43)。総括は唐木熊本高校長であった。
 「第二回ディスカバー士君子」は、平成五年(一九九三)十一月二十日、ニュースカイホテルで開催された。一部は勇知之(高16)の「士君子誕生。新 野田寛伝」と題する講演。百年前から現在の教育に大きな示唆を与えた野田教育哲学が分かりやすく紐(ひも)解かれた。二部は「苦悩する士君子」と題するパネルディスカッション。「熊高の持つ自由な教育を重んじながら進学校としての実績も維持しなければならない現実に苦悩しながらも、今こそ日本の教育の在り方そのものを憂い、我々の手で改革を」と熱っぽい討論がなされた。パネリストは教職員から西井邦紀、中山泰吉(高27)、育友会から原育美さん、江原会から伊牟田久允(高14)、寺本哲(高24)林田淳一(高29)。総括を唐木熊本高校長が務めた。
 「第三回ディスカバー士君子=PartⅢ」は、平成六年(一九九四)十一月五日、「今甦(よみがえ)る、士君子のこころ」と題し、ニュースカイホテルで開かれた。第一部は石原靖也青年江原会会長(高24)を団長とする青年江原会野有志十四名が平成六年十月十三日に英国イートン校を訪問した報告「イートン校を訪ねて」。第二部は勇知之(高16)の「士君子のこころ」と題する講演。校訓・校賦にある大切な言葉を再考しようと訴えた。
 「第四回ディスカバー士君子」は、平成七年十一月八日ニュースカイホテルで開催された。テーマは「士君子の原点を求めて」。第一部では、山崎貞士先生に初代校長野田寛先生、三代校長福田源蔵先生の思い出を語っていただき、続いて「福田源蔵伝」を編集した樋口欣一(中40)を交えて教師と生徒の視点から「士君子像」についての対談が行われた。第二部では「もう一つの士君子」と題しイートン校との交流のビデオ放映。さらに西井邦紀教頭に現在の熊高生像と、今後のイートン校との交流について話して頂いた。
 平成八年度に行われた第五回「ディスカバー士君子シンポジウム」は過去五年間の集大成として九月二十八日、熊本高校体育館において本校文化祭の一環として共催の形で実施された。
 テーマは「二十一世紀に羽ばたくニュー士君子像」。出席者は旭美輝夫本校講師(高1)、古家正昭育友会会長(高12)、森徳和青年江原会副会長(高27)、吉田祐一本校教諭(高33)、松岡洋平生徒会長(二年生)、コーディネーターは二子石隆一アナウンサー(高27)。本校では先代岡畑校長の時代から「ニュー士君子の育成」を校是に掲げ、「ニュー士君子委員会」を設置して、士君子像と教育の在り方について様々な形から検討がなされていた。したがって今回のシンポジウムは、過去四回の「ディスカバー士君子」の成果を踏まえて、「二十一世紀にあるべき士君子像」とは何かを、最近学校が提唱している「二十一世紀国際社会に生きるニュー士君子の育成」とからめて考えていこうというものであった。まず矢ヶ部英二青年江原会長(高26)から、過去のシンポジウムの概要説明、西井教頭から、ニュー士君子委員会で検討された内容の説明があり、シンポジウムに移った。巧みな司会で、各パネリストが自ら思い描く士君子像が引き出され、会場の在校生からの発言も交えて盛り上がり、最後に中西康夫校長(高11)の講評で、会は閉じられた。
 「第六回ディスカバー士君子」シンポジウムは、平成九年十一月八日、ニュースカイホテルで行われた。三年後に迫った本校の百周年について、全員で考え意見を交換する場にするのが目的であった。ぶっつけ本番では意見も出にくいであろうと、十月二二日江原会館でプレシンポジウムが開かれ、四十人近い出席があった。記念事業の進行状況、寄付金、青年江原会のスタンスなどについて多くの質問があり、成功であった。これを受けて十一月八日の本番を迎えた。当日は午後四時からの一時間という短い予定時間で、イートン・ハロウ東京事務所長高月壮平氏のイートン校のビデオ紹介、清村正弥青年江原会事務局長の記念事業の進行状況の説明、寺本哲(高24)のイートン校と熊高との交流の現状説明が行われ、その後の会員の発言の時間がとれなかった。しかしながら、東京江原会総務の橋本満州夫氏(高5)が、「この機会に、百周年記念事業の進行状況、役割分担がよく理解できた。なお若い会員がまじめに熱意を持って本事業に邁進(まいしん)しておられる姿に接し深い感銘を覚えた」といううれしい発言で会は閉められた。

 

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